アリゾナ記念館は開館から今年5月で60周年を迎える。
この記念館は、1941年12月7日の真珠湾攻撃で亡くなった人々を追悼するために建てられたものだが、完成までにおよそ20年かかり、開館したのは1962年5月30日だ。
この建設の資金調達のためにエルビス・プレスリーも協力したと言われている。
著名な建築家アルフレッド・プライス氏による設計で、同氏は無料で請け負ったとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
カリフォルニア州立工科大学で建築学を教えるアクセル・シュミッツバーガー氏は、「プライス氏は、犠牲者のために何かをしなければならないと各方面に働きかけました。戦死した兵士達、その記憶を忘れさせてはならない、何とかしなくてはと言ったのです。本当に無私の貢献だったと思います」と述べている。
今年のメモリアルデーには、パールハーバー国立記念館で、アリゾナ記念館の設計開発とプライス氏の功績についての展示が行われる。
ハワイ大学マノア校の歴史建築史教授のローラ・マクガイア氏は、「建築の功績や記念館自体を称えるだけでなく、彼の建築が保存され続けていることを祝うものでもあるのです」と述べている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.5.12)