ネイバーアランドの住宅販売率上昇 昨年比6割増
ネイバーアイランドの不動産業界団体が発表した最新のレポートによると、今年4月の住宅販売率が昨年同時期のコロナ禍で落ち込んだ数値に比べて極端に跳ね上がったと、ホノルル・スター・アドバイザーが報じている。マウイ郡、ハワイ島、カウアイ島の3島全体の住宅販売率は少なくとも60%急増した。
ハワイ島では、コンドミニアム販売数が昨年同月の43件から244%増加の148件となり、全体で最も高い上昇率をマークした。中央値は34万9,900ドルから39%上昇し、48万7,500ドルになった。一戸建て住宅の販売数は178件から60%増加の285件。中央値は36万2,500ドルから32%増加の48万ドルとなっている。
カウアイ島では、コンドミニアム販売数が昨年同月の32件から88%増加の60件で、販売中央値は47万8,500ドル。今回のレポートで唯一の価格下落を示しており、前年の販売中央値49万7,250ドルに比べ4%下降した。一戸建て住宅の販売数は昨年同月の41件から68%増加の69件。中央値は72万5,000ドルから45%増加の105万ドルになった。カウアイ島の一軒家の販売中央値は4ヶ月連続で100万ドル強になっている。
マウイ郡ではコンドミニアムの販売率が急増する傾向が続いており、今年4月の販売率は、前年同月の87件から198%増加の259件だった。マウイ島、モロカイ島、ラナイ島の3島を合わせたコンドミニアムの販売中央値は69万5,000ドルで、前年の60万2,494ドルから15%上昇した。マウイ郡の一戸建て住宅の販売数は前年同月の84件から60%増の134件に急増し、中央値は754,523ドルから983,500ドルに30%上昇した。
昨年4月、コロナ禍でネイバーアイランドの不動産市場では、約20%から60%の大幅な販売率下降の憂き目に遭ったものの、今年4月の数値は落ち込みがある程度回復したことを示している。
(日刊サン 2021.05.12)
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