リック・ブランジャルディ・ホノルル市長は10日(水)、ホノルル鉄道の第一区画の一般運行を6月30日(金)午後2時より開始すると発表したとホノルル・スター・アドバタイザーが報じている。
第一区画は、東カポレイのクアラカイ駅からアロハスタジアム近くのハラワ駅までの11マイル(約18キロ)で、「日立レール」社の無人運転電動列車(1編成4両編成で最大700人収容可能)が走行する。運行開始当日は乗車できるほか、ハラワ駅では、エンターテインメントを交えたグランドオープニング式典が開催される予定となっている。
約100億ドルを投じたホノルル高速輸送公社(HART)の鉄道プロジェクトは、今後、東にある駅への旅客サービスを段階的に開始し、最終的には2031年までに全路線が開通する予定となっている。
ブランジャルディ氏は書面で、「本日はオアフ島にとって本当に記念すべき歴史的な日だ。今日の発表は、数十年にわたる努力と忍耐、そしてあらゆる難題を乗り越えてきた集大成だ。この鉄道が私たちの島にもたらす変革の効果を、一般の方々に直接体験してもらえることを嬉しく思っている」と述べた。
同氏は3月14日(火)の市政報告会で「7月までに鉄道の運行を開始する」と宣言していたが、実際にはこれよりも早い6月末に運行開始となった。沿線の柱の支柱に亀裂が入るなど多くの問題があったにもかかわらず、運行開始を早める決断に至ったのは、プロジェクトが進展していたためだという。
ホノルル・スター・アドバタイザーのライブストリーム番組「スポットライトハワイ」に出演したブランジャルディ氏は、「ソーシャルメディア上では、多くの人が7月なんてありえないと不信感を抱いていたことは理解しているが、これは実際に起こっていることで、これは良い判断であり、運行開始できることをとても嬉しく思っている。7月1日に変更するつもりはない。事実、6月30日に運行開始するのだから」と語っている。
初日の午後2時から7月4日(火)の終電まで、開通を記念して無料で乗車が可能となる。さらに、ホノルル市は、ザ・バスも7月1日(土)から4日(火)までの間、すべての利用者の運賃を無料にするとしている。
また、6月30日(金)の午後2時から午後6時までの間、鉄道の改札が開放され、全ての利用者は、開通する9つの駅を見学し、どちらの方向の列車にも無料で乗ることができる。なお、7月1日(土)から4日(火)までは鉄道運賃は無料となるが、ザ・バスの運賃支払い方法として使用され、鉄道でも主要な支払い方法となるHOLOカードが有効である必要がある。HOLOカードは、各駅の改札口でタップする必要があるが、無料期間内であればそのカードから運賃は差し引かれない。
HOLOカードの詳細はこちら。
https://holocard.net/
鉄道運行に関する詳細はこちら。
http://honolulu.gov/rail
シェアする
写真:NIKKANSAN
(日刊サン 2023.5.11)