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固定資産税 無利息分割可能に コロナによる経済的打撃を考慮

カーク・コールドウェル市長は、5月6日の記者会見でホノルル市の財政に関する会見を行ない、その中で、今年8月分に限り固定資産税の支払を無利息4回分割払いを認めることを発表した。

通常、オアフ島の固定資産税は、2月と8月に6カ月分ずつ支払われることになっていて、それぞれ請求書がホノルル市より不動産所有者に送られるが、今年8月分として送られる請求書には、「クーポン券」が4枚同封される。

そのクーポン券を利用することにより、6カ月分の固定資産税額を無利息で4回に分割した金額を、8月20日、9月20日、10月20日、11月18日の期限までに支払うことができる。

このクーポン券を利用するのに生活困窮などの証拠を提示する必要はなく、不動産を所有し、固定資産税を納税する人なら誰でも利用することができる。

市の財政予算局長のネルソン・コヤナギ氏は、「市民は今回の新型コロナウィルス感染拡大により何らかの経済的打撃を被っているものの、固定資産税は市の最も大きな収入源であり、市の収入基盤を維持する必要性から固定資産税の免除ということは計画にない。固定資産税は、警察官、消防士をはじめ全ての市職員の給与と共に、ホノルル市債の返還や、公共サービス費用に当てられられる。」と述べた。

また、コヤナギ氏は税金滞納時の差し押さえについても言及し「固定資産税を滞納している不動産所有者に対して差し押さえをすぐにするということはないが、市条例としては認められている。差し押さえまでには段階があり、納税者が支払いできるよう協力していくが、最終的には差し押さえの可能性もある」と述べた。

市議会では、新型コロナウィルスの影響で事業に大きな打撃のあった企業に対して固定資産税の支払い延期を認める提案を審議している。

ホノルル市当局は、今回の感染拡大による景気後退の結果として、2021年度予算が1億3000万ドル不足すると予想している。

(日刊サン 2020.5.7)

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