絶滅危惧種に指定されているハワイアン・モンク・アザラシの個体数が増加してきているとKHON2が伝えている。
2021年の調査で、過去20年余りで初めて1,500頭以上が確認された。
アメリカ海洋大気庁(NOAA)の水産局では、過去40年間にわたり、ハワイアン・モンク・アザラシの保護のために観察と調査を行なってきている。
ハワイアン・モンク・アザラシ調査プログラムの主任研究員ミシェル・バービエリ氏は、「2013年から増加傾向が見られています。一年で平均2%ほどの個体数増加となっており、アザラシの生存のために行なっている直接的関与が、長い期間をかけて実を結んできているのだと思います」と述べている。
アザラシの生存率を上げるには、出産と赤ん坊の生存がカギになるという。
「モンク・アザラシにとって、特にこれといった脅威が存在しているわけではなく、いろいろなことがあるのです。しかし、その多くはハワイ諸島の北西部にいる若いアザラシの生存に影響を与えているため、ずっとそこに注力してきました」
アザラシの出産シーズンは春から夏にかけてだ。
ビーチでアザラシの母子を見つけたら、近づかないよう注意してほしい。
「親指を使ってください。アザラシが親指の中に隠れるだけの距離をとってもらえれば大丈夫です」
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.5.6)