オアフ島カネオヘにある動物保護シェルターのオフィスが火事で焼失した事件で、ホノルル警察は放火が原因として捜査を開始したとKHON2が伝えている。
「カアアワK9レスキュー」では、オフィスの備品や書類の保管場所として敷地内にあるバスを使用してきたが、4月29日に火災で焼失してしまった。
ホノルル消防署によると、火はバスの前方から燃え広がっており、何者かによる放火が原因だという。
保護犬たちも職員も無事だったが、大がかりな清掃作業が必要な状態だ。
シェルターでボランティアをしているジェーン・ホースさんは、「みんなが無事で何よりでした。でも今の状況を見ると、これからどうしたらいいのか心配になります」と述べている。
ホースさんは、シェルター設立者ミシェル・クーリーさんの友人でもある。
「ミシェルと出会うまで、特に動物好きというわけではありませんでした。でも、ミシェルの保護活動をしている姿を見て変わったのです」
「カアアワK9レスキュー」は殺処分をしないシェルターで、全ての犬は貰い手が見つかるまで保護されている。
消防署が発表した被害金額は3,500ドルだが、シェルターにとって本当に必要なものが焼失してしまった。
生肉を保存していた冷凍庫、医薬品、ワクチン、毎月の予防薬、点滴、それに保護犬引取希望の申請書類や獣医の記録などだ。
クーリーさんは、「家族が住んでいる家が無事で何よりでした。バスの近くには大木があって、もし火が枝に燃え移っていたら大変なことになっていたでしょう。近くには犬舎がありますが、燃え広がらなかったのは本当にラッキーでした」と語っている。
しかし、問題はこれからだ。
膨大な量の片付けのためのボランティアを募るとともに、犬たちに愛情を与えてくれる引き取り手も探している。
「カアアワK9レスキュー」のウェブページはこちらから。
ホースさんが始めた募金活動はこちらから。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.5.6)