【世界のこぼれ話】州知事の電話番号を使ったいたずらで記者が起訴 サウスダコタ州
サウスダコタ州知事のクリスティ・ノーム氏個人が所有する携帯電話の番号を使っていたずら電話をかけたとして、放送局記者が起訴されたとAP通信が報じている。
同州スタンレー郡保安官のブラッド・ラスバン氏によると、「ダコタ・ニュース・ナウ」の首都圏支局記者のオースティン・ゴス容疑者は、この事件に関して自首し、個人保証金で釈放された。
ダコタ・ニュース・ナウとKOTAテリトリーニュースは共同声明で、「ゴス氏の活動には気づいておらず、彼が示した判断力の欠如は非常に遺憾である」と述べ、雇用を打ち切ったと発表した。
サウスダコタ州犯罪捜査課の特別捜査官は、声明の中で、この電話はPrankDial.comというウェブサイトを通してかけられており、あたかもノーム氏の携帯電話からであるかのように見せることができたと説明している。
地元ニュースによると、嫌がらせ電話を受けたのはサウスダコタ共和党の前議長であるダン・レダーマン氏で、1月22日(日)に電話を受けたことを認めている。同氏は、ゴス容疑者が「時折、悪口や失礼なことをメールしてくる」と調査官に話し、録音された音声に身の危険を感じたと述べたという。
録音された通話では、受信者がワクチンの箱を盗んだと怒って非難するマフィアのメンバーによるセリフなどがあり、最後は「単なるPrankDial.comのいたずらだ」と締めくくられている。
ノーム州知事は、この電話があった翌日、携帯電話番号を含む家族の個人情報が流出したことについて、米国司法長官と複数の議会委員会に調査を促すと発表した。前週には、知事は議会が1月6日(金)の調査結果を発表した際になぜ家族の社会保障番号が流出したのかを米司法省に調査するよう要求していた。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.5.5)