南アフリカの米大使館前で活動家らがデモ ミエニさん射殺事件で
4月14日に発生したホノルル警察署警官によるリンダニ・ミエニさん(29)射殺事件で、ミエニさんの故郷、南アフリカ政府及び地方政党、人権活動家らが、捜査関係者及びホワイトハウスに透明性のある回答を求めている。
南アフリカ共和国の首都プレトリアのアメリカ大使館前ではデモが行われ、参加者らはミエニさんを射殺した警官を逮捕するよう要求した。遠いホノルルで発生したこの事件は現在、南アフリカのソーシャルメディアや報道の間で中心的なトピックになっている。
5月1日に南アフリカに到着したミエニさんの遺骨は、故郷のクワズールナタールに埋葬される予定。ワシントンD Cにある南アフリカ大使館のノマインディア・キャスリーン・ムフェケト大使は、同大使館ウェブサイトで次のように述べている。
「南アフリカ大使としてアメリカの人種関連の風潮を鑑みながら、この銃撃事件について深く憂慮している。我々はハワイで進行中の調査を注意深く観察し、ロサンゼルスの南アフリカ領事館はミエニさん家族や地方自治体と連絡を取り合っている。この問題について我々は、私たちはすべての進行状況を家族に提供し続けます。改めて、ミエニさん家族、妻のリンジーさん、幼い子供たちに心からお悔やみを申し上げる」。
ホノルル・スター・アドバイザーの報道では、アメリカ国務省のスポークス・パーソンは電子メールで「国務省はリンダニ・ミエニさんの家族、友人、同僚に深い哀悼の意を表する。プレトリアのアメリカ大使館はミエニさんの家族及び南アフリカ政府と連絡を取り合っている」と語ったメールには、事件の詳細については司法省に問い合わせるよう記載されていた。クレイグ・S・ノーラン米連邦検事補は、ミエニさん射殺事件の詳細及びアメリカ政府がホノルル警察と市検察官による捜査に対しどのような支援を提供しているかという質問に対し、ジュディス・A・フィリップスハワイ州連邦検事代理を介してコメントを拒否したという。また、ジェイソン・ホワイトFBI特別捜査官のもこの事件についてのコメントを拒否した。
プレトリアのアメリカ大使館前で行われたデモの参加者らは「ホノルル警察署は国際的な人権侵害として真剣に対応すべきだ」と主張するとともに、アメリカを「人種差別主義国家」と呼んだ。
(日刊サン 2021.05.05)
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