5月4日、クイーンズメディカルセンターは救急外来センターの外に設置されたコロナウィルス感染患者用の災害テントを閉鎖し、待機手術の再開とクリニックの再開に向かい始めた。
クイーンズでは3月12日にコロナ患者の検査と隔離のために屋外トリアージュテントが設置されたが、センターでは過去2週間で陽性反応が出ていない。
3月15日の週には1100人が感染テストを受け、3月29日の週には陽性反応が4.9%とピークを迎えたが、4月19日の週にはテスト数は約400人で、陽性反応は2.1%と大幅に減少した。
救急外来部長のダニエル・チェン医師は「少なくともオアフ島での集団感染は治ったように感じる」と述べた。
屋外テントの閉鎖に伴い、感染テスト場所は救急外来の隣接する建物の中に8つのスクリーニングステーションに移動となった。
ハワイ経済が再開されて観光客が訪れるようになると感染第二波が懸念されるが、その場合には再度屋外トリアージュセンターを設置することになる。
チェン医師によると「24時間以内に12人の患者という数値を基準として、必要に応じてテントを開ける予定だが、もし陽性患者が出たらもっと早い段階でテントを設置する」
それぞれの病院では、延期していた手術と外来クリニックの再開を慎重に進めている。
ノースハワイコミュニティ病院は4月末に再開し、クイーンズ西オアフ病院は5月4日に一部再開、パンチボウルのクイーンズは5月13日に手術を再開する予定である。
ハワイ島のコナコミュニティ病院は、超音波検査、呼吸療法、リハビリテーション及び外科の特定外来診療を再開しており、ハワイパシフィックヘルス(カピオラニ女性医療センター、パリモミメディカルセンター、ストラウブメディカルセンター、カウアイのウィルコックスヘルスの親会社)は、5月7日から限定的に徐々に再開していくと述べた。
ハワイの新型コロナウィルス感染は、5月4日時点では621人であり、感染者全体の88%にあたる548人がすでに回復しており、死者は17名である。
(日刊サン 2020.5.5)