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ビーチ閉鎖でハワイアンモンクアザラシは安心出産

新型コロナウィルス感染拡大によるビーチ閉鎖は、ハワイアンモンクアザラシの出産子育てにとっては有益なものだった。

ハワイアンモンクアザラシは絶滅の危機に瀕している種で、数を増やすためには子育ての時期が非常に重要となるが、様々なビーチの閉鎖によって、人間からの邪魔を受けずに母親アザラシが安心して子育てができるようになり、母親自体も休息をとることができる。

国立海洋大気庁(NOAA)によると、ハワイの島々で今年はすでに9匹のモンクアザラシの子供が生まれている。

2019年には25匹、2018年には31匹の誕生が確認されている。

一般に、母親アザラシは子アザラシを5週から7週間飼育し、母乳により子アザラシの体重は出生時の30ポンドから200ポンドまで増加する。

その間、母親アザラシは食事を取ることなく授乳するために体重を大幅に減少させ、ある日突然、子アザラシを離乳させて、自身は海に戻り採餌する。

母親アザラシから離乳された子アザラシは、数週間自分の脂肪分を栄養として生き抜いた後、自分で採餌するために海に出ていくことになる。

ハワイのビーチで子育てをするモンクアザラシ母子を守るために、NOAAでは50フィート以上近寄らないように推奨している。

ハワイアンモンクアザラシは、ハワイ州と連邦の両方によって保護されている絶滅危惧種で、現在およそ1400匹が野生で生息しており、そのうち1100匹はハワイの北西部に生息している。

中には、釣り道具に絡まったり、猫の糞から感染症にかかり死亡することがある。

もしモンクアザラシを含む海洋哺乳類が具合が悪そうにしているのを目撃したら、NOAAのホットライン888-256-9840に連絡を。

(日刊サン 2020.5.5)

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