ホノルル海洋安全局では、高波シーズンの到来に対して人々に十分な注意を呼びかけているとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
5月3日(火曜日)はライフガードにとって多忙な一日となったようだ。
海洋安全局のデニス・コグリエッタ隊長によると、ワイキキのライフガードは終日、救助活動に追われたという。
強い風で沖に流されたり、予想より早く到達する高い波のうねりに対応できなくなるサーファーも続出した。
コグリエッタ隊長は、「このうねりはここ1、2年で最大級のサイズで、非常に速くて大きい」と述べている。
ミリラニ在住のサーファー、ジョナ・アグオンさんは、「流れがとても強くて、まるで洗濯機の中にいるような感じです」と説明している。
午後5時の時点で海洋安全局は、オアフ島南部の海岸での320件の救助要請に対応したという。
ワイキキの波の高さは10〜15フィート(およそ3〜4.5メートル)に達していた。
ケワロ沖でボディーサーフィンをしていたラモン・ブロッキントンさんは、溺れそうになったサーファーが救助されるのを目撃したという。
サーファー仲間が男性をボードに引き上げて無事に岸に連れ帰ったが、「ショックでした。こんなことが起こるとは思っていませんでした。男性は波にのまれ、海面に浮いていました。そして仲間に岸まで引っ張られていたのを目撃したのです」
この男性の救助にあたったのは、沿岸警備隊員のクリス・グライムズさんだ。
非番で海に来ており、たまたま事故に出くわしたという。
「男性はすでに疲労して泳げない状態だったので自分のボードに乗せたのですが、私たちは波にさらわれて沖から離れてしまいました。仲間がパドル(櫂)を持って助けに来てくれるのを待って、無事に岸に戻ることができました。すべてチームワークのおかげです」
当局では一般市民に対して、自分の能力を過信せず、器具の点検を行い、仲間と行動すること、そして子供に注意し、ライフガードが常駐しているビーチに行くよう要請している。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.5.4)