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ワクチンパスポートシステム、調整の最終段階に
 5月11日から島間旅行者対象に実施開始

ワクチンパスポートシステム、調整の最終段階に 511日から島間旅行者対象に実施開始

ハワイ州当局は現在、ワクチンパスポートシステムについて、調整の最終段階に入っているとしている。このシステムはワクチン接種を完了した旅行者に対しPCRテストや隔離を免除するもので、州当局は開発にあたり、ニューヨーク州のワクチンパスポート開発企業を含む複数の企業と協力している。

ジョシュ・グリーン副知事は、島間旅行者の規制緩和が開始される511日から、ワクチン接種済みの州住民をスクリーニングするシステムを開始するための準備が順調に進んでいると話した。旅行者は57日からにワクチン接種カードをSafe Travelsポータルにアップロードできるようになる。

州当局は既にClear and Common Passと協力し、旅行者のPCR検査結果を検証しているが、ワクチン接種完了の要否についても似たシステムを使用する予定だ。システムにはIBMが開発したExcelsiorが使用されるが、これは現在ニューヨーク州で使用されている米国初のワクチンパスポート・システムになる。

グリーン副知事は「システムのプロセスでは基本的に、バックグラウンドの検証を行う。特にここハワイでは、VAMSシステム、ハワイ・パシフィックヘルス、カイザー、クイーンズ、ヘルスセンターの間のシステムの相互関係が非常にスムーズだ」としている。

ハワイ州はこのシステムを通し、ワクチン接種を完了した本土の訪問者を7月から受け入れ、年末までには海外からの旅行者を許可する予定だ。副知事は「新型コロナワクチンは本土や海外と同じものなので、その点は問題にならない。しかし、州外からの旅行者への検証については、課題がいくつか残っている」と述べた。

州当局は、島間旅行者対象のワクチンパスポート・システム実施について、本土及び海外からの旅行者を対象にするための準備段階を視野に入れている。全ての旅行者に対するワクチンパスポート・システムが実施された後は、ハワイ州の観光業がパンデミック前の状態に近づくことが予想される。それまでに集団免疫に到達できるよう、州当局はより多くの住民にワクチン接種を受けるよう促している。

(日刊サン 2021.05.04)

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