ホノルル動物園は2日(火)、絶滅危惧種のイースタンクロサイの赤ちゃんが誕生したことを発表したとホノルル・スター・アドバタイザーが報じている。
このクロサイの赤ちゃんはオスで、4月19日(水)に誕生した。動物園水族館協会の種保存計画(SSP)に参加しているサイの繁殖ペアで、母親のアリアと父親のケンディの間に生まれた。
このペアは、昨年末にサンディエゴからホノルル動物園にやってきたという。
ホノルル動物園のリンダ・サントス園長はニュースリリースにて、ホノルル動物園で初めてとなるサイの誕生に感激している様子を綴っている。
「私たちは、SSPのペアが繁殖に成功したことを祝い、私たちのスタッフがアリアの妊娠期間を観察し、出産を見るという特別な教育機会を得たことをとても幸運に思っている。誰もがクロサイと一緒に働き、赤ちゃんの成長と発達を見守ることにとても興奮している。私たちの動物ケアスタッフは、赤ちゃんの誕生に向けて素晴らしい準備をした。赤ちゃんが生まれてから1時間以内に、立ち、歩き、お母さんと絆を深め始める様子を見ることができたのは、忘れられない体験だ」
動物園関係者によると、クロサイの赤ちゃんの体重は約50ポンドで、母親のアリアの体重2600ポンドの約50分の1に過ぎない。赤ちゃんは定期的に授乳しており、母親のそばにいるが、周囲に好奇心を持ち、遊び好きな性格であるという。ホノルル動物園では、後日、この赤ちゃんに名前をつける予定となっている。
動物園によると、絶滅の危機に瀕しているイーストクロサイは、アフリカの2種のサイのうち小型のもので、もう1種はシロサイであるという。
父親のケンディは現在、遊具の近くにあるアフリカンサバンナの展示で見ることができる。母親のアリアと赤ちゃんは、今後数カ月以内に展示される予定となっている。ホノルル動物園では、サイを観察したり写真を撮ったりする際には、配慮ある行動を取るよう呼びかけている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.5.3)