米医療関連ニュースサイトのSTATは1日、食品医薬品局(FDA)は、米バイオ医薬品メーカーのギリアド・サイエンシズがエボラ出血熱用に開発した抗ウイルス薬「レムデシビル」を新型コロナ重症患者向け初の治療薬として使用を承認した、と報じた。

トランプ大統領は先月、レムデシビルについて「非常に良い結果が得られたようだ」と述べ、有望な治療薬になり得るとの見方を示していた。

　日本でも28日、５月中に薬事承認する方向で調整に入ったと時事通信が報じた。

　薬の承認は通常、国内での治験に基づき１年ほどかけて審査が行われるが、レムデシビルについては、緊急の使用が必要で、かつ外国で販売が認められている場合に審査手続きを大幅に短縮できる「特例承認」を適用するという。国内メーカーが開発した抗インフルエンザ薬「アビガン」は治験を当面続けるとのこと。