ハワイアン航空の新しい予約システムの不具合により、週末も旅行に大きな支障が生じたが、同社によると、まだいくつかの障害が残っているものの、予約とチェックインの問題はほとんど解決しているという。
ホノルル・スター・アドバタイザーによると、ハワイ最大の民間航空会社であるハワイアン航空では、オンラインやアプリでフライトを予約できず、乗客は旅行代理店に依頼しなければならないという事態が発生した。また、セルフサービスのキオスクでチェックインや荷物タグの印刷ができず、長蛇の列になることもあったという。
28日(金)朝、ダニエル・K・イノウエ国際空港のハワイアン航空のロビーでは、乗客の中にはまだ荷物のチェックインに問題がある人もいる状態だったものの、ゲストサービスデスク前の列は動いており、混乱や満員状態は解消しつつあった。
ハワイアン航空は、1年以上前から新しい予約システムへの移行を準備していたが、このような混乱の発生は予測外だったという。ハワイアン航空のチーフ・マーケティング&コミュニケーション・オフィサーであるアヴィ・マニス氏は、「乗客の皆さまに大変ご迷惑をおかけしている。我々は、自動チェックインを利用できないケースがまだあることを理解しており、問題解決のために可能な限り迅速に取り組んでいる」と述べた。
2021年12月、ハワイアン航空はニュースリリースで、顧客へのサービス向上のために「アマデウス」社と長期契約を結んだと発表。「近代的で効率的な予約ソリューション」を提供するために、世界中の200社以上の航空会社に加わることになったと述べていた。
アマデウス社のウェブサイトによると、同社はサウスウエスト航空、ブリティッシュ・エアウェイズ、キャセイパシフィック航空、シンガポール航空、ルフトハンザ航空のITプラットフォームも提供している。
ハワイアン航空は4月18日(火)から19日(水)にかけてアマデウス社の「アルテアプラットフォーム」へ移行したが、その後少なくとも4月19日(水)から21日(金)にかけて大きな不具合が発生し、空港ロビーは不具合によってスムーズに搭乗できない乗客であふれかえった。
ハワイアン航空は、ハワイで90年以上の長い歴史を持っている。第1四半期決算で9830万ドルの損失を出したにもかかわらず、社長兼CEOのピーター・イングラム氏は先週、技術やその他のプロジェクトへの投資により「明るい未来 」に向かっていると述べ、依然として楽観的な姿勢を示した。
同社は新しいアマデウスプラットフォームへの投資に引き続き力を入れており、これは「コア予約システムの非常に重要なアップグレード」であるとマニス氏は述べた。「これは当社の歴史上、最大の技術投資だ。以前のシステムから、より新しく、よりモダンなシステム、より高性能な仕様に切り替えることで、より良い顧客体験を構築できるようになると期待している」と語った。新システムにより、オンラインでのフライトの変更や、フライトへのマイル交換がより簡単になるはずだという。
4月26日(水)、イングラム氏からシステムアップグレードの不具合に関するお詫びのメールが乗客に送信された。
現在、ハワイアン航空では、フライトの前にオンラインでチェックインすることを推奨しているが、それが難しい場合は、空港に行けば、ハワイアン航空のゲストサービス担当者がチェックインのサポートを行うとしている。
ハワイアン航空のシステム移行に関する詳細はこちら。
https://www.hawaiianairlines.com/Technology
苦情のオンライン申告はこちら。
https://www.hawaiianairlines.com/contact-us/email/complaint
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写真:A.Flassig / Shutterstock.com
(日刊サン 2023.5.1)