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【ハワイニュース】イゲ知事 新型コロナウィルス対策を緊急対応から公衆衛生対応へ

デービッド・イゲ知事427日(水曜日)の会見で、新型コロナウィルス対策は緊急対応から公衆衛生対応へと移行することを明らかにしたと、ホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。

知事は、「新型コロナウィルスはなくならないことを皆知っています。実際に感染数は増加しており、専門家は今後コロナとの共存を指摘しています。コロナ対策を、緊急対応ではなく、他の疫病と同様の公衆衛生の問題としての対応へ移行することにします。今後、新型コロナは、医療機関が診断をして治療にあたる疾病となります」と述べている。

27日の州衛生局の発表によると、先週の新規感染者数は3,370人で、今までの感染者総数は248,405人となった。

7日間の平均は362人で5週連続して上昇しており、死者は11人増えて合計で1,418人だった。

衛生局では、最近の感染数の上昇の原因を、州のセーフ・トラベル・プログラムと屋内でのマスク着用義務が撤廃されたこと、そして、より感染力の強いオミクロン株亜種が増えてきていることだと考えている。

州内の病院に入院しているコロナ感染患者は51人で、集中治療室で治療を受けている患者は2人、人工呼吸器装着の患者が2人だ。

衛生局の疫病責任者サラ・ケンブル博士は、「具合が悪い時には家に止まり、ワクチンや追加接種を受け、屋内での大きな集まりではマスクをするなど、常識的な判断をしていただきたいと思います」と述べている。

州当局では、大規模ワクチン接種会場を終了させ、ワクチン接種は薬局や医療機関で行われることになる。

コロナ検査に関しても、大型会場から自宅での検査キットへと移行している。

無料の検査キットは連邦政府から郵送で手に入れることが可能で、購入する場合でも、健康保険で払い戻しされることになっている。

衛生局の見通しでは、新型コロナウィルスは近い将来になくなるものではなく、新しい変異株や感染の波が今後も起こることが予想されるとしている。

個々の感染症例を調査して濃厚接触者の追跡をするのではなく、自宅での検査、隔離、治療にフォーカスしていくという。

高齢者や持病などで高リスクの人は、抗ウィルス薬を含めてコロナ治療について医師と相談するよう推奨している。

コロナでの入院患者数は少ないものの、入院者数自体は多く、医療機関では人手が不足している状態が続いている。

チャー衛生局長は、「緊急対応から公衆衛生対応へと移行することになっても、パンデミックが終わったわけではありません。まだパンデミックの最中なのです」と注意を呼びかけている。

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写真:Shutterstock.com

 

(日刊サン 2022.4.28)

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