世界最高齢者、カネ・タナカ (田中力子) さんが119歳で亡くなったとフォックス・ニュースが伝えている。
カ子さんの地元、福岡の病院に入院中だったという。
カ子さんは1月2日、入居していた老人ホームで119歳の誕生日を迎え、その際、「120歳まで生きたい」と希望していたが、4月19日 (火) に亡くなったと報じられている。
ギネス・ワールドレコードは、カ子さんを「スーパーセンテナリアン (110歳以上の人物:最高齢者)」と認定し、1903年1月2日に日本の福岡県で生まれたことを確認し、21世紀を生きる世界最高齢の人物とした。
カ子さんは、ギネスが認定した世界で3人目の「最高齢者」である。フランスのジャンヌ・カルマンさん、アメリカのサラ・クナウスさんが、それぞれ122歳、119歳の最高齢者として認定されている。しかし、いずれも1990年代に亡くなっている。
共同通信によると、カ子さんは福岡市の介護老人保健施設に入所中、頭を使う数字パズルが好きで、身振り手振りで施設職員と交流していたという。また、炭酸飲料やチョコレートが好きだったとのこと。
カ子さんが生まれたのは、アメリカで初めて自動車のワイパーが特許を取得し、セオドア・ルーズベルト大統領が英国王エドワード7世に、これもアメリカ初の、大西洋横断無線通信を行ったという年で、ポップ歌手のビング・クロスビー、野球界の伝説的人物ルー・ゲーリッグ、公民権運動の指導者エラ・ベイカーもこの年の生まれだ。
カ子さんは9人兄弟の7番目として生まれ、19歳の時に結婚した。1937年に夫と長男が日中戦争に出征したため、実家のラーメン屋を継いだという。
Nippon.com が行った最近の調査によると、日本は世界でも有数の長寿国であり、百歳を超える高齢者の数は過去60年間で大幅に増加したという。
ある非営利団体が厚生労働省のデータを分析したところ、百歳を超える人は、2021年には8万6,510人記録されていることがわかったという。その88%強が女性だ。
カ子さんが亡くなってから、ギネスはまだ世界最高齢者の新認定者を発表していない。
写真:360b / Shutterstock.com
(日刊サン 2022.4.27)
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