過去2年のパンデミックの間途絶えていた日本からのパッケージツアーが、ゴールデンウィークに合わせて復活しつつある。
4つの祝日が入るゴールデンウィークは、多くの日本人にとって1年で最も長い休暇となるため、ハワイ旅行が盛んになる時だ。
今年は4月29日の「昭和の日」から始まり、5月2日の月曜日を休みにすれば、合計7日間の休暇が取れることになる。
例年、ハワイにとってゴールデンウィークは、暦の関係や、日本の景気、物価、円高に左右され、良い年もあれば悪い年もある。
ハワイ州観光局の委託先であるハワイ・ツーリズム・ジャパンのマネージング・ディレクター、エリック・タカハタ氏は、「2020年と2021年のゴールデンウィークは、コロナ禍の影響で旅行客はほぼ皆無でしたが、今年は1日1,000人程度を見込んでいます」と述べている。
同氏によると、これは、コロナ禍前のゴールデンウィークに比べるとかなり少ない数字で、通常だと1日あたり4,000〜6,000人が訪れていたという。
「しかし、2021年全体で日本からハワイに来た人が24,000人程度だったことを考えると、今年の連休の入りは期待が持てます」と同氏は述べた。
またタカハタ氏は、今年のゴールデンウィークにパッケージツアーの旅行者が含まれていることも好材料だという。
「コロナ禍以前のパッケージツアーは、ハワイの日本人観光客の55%から60%を占めていたので、その再開は本当に重要なことです」と同氏は述べた。
株式会社JTBハワイの久保哲也CEO兼社長は、4月15日にハワイパッケージツアーの販売を再開し、21日から最初のツアーを開始したと話している。
株式会社H.I.S.でも、5月1日から約26カ月ぶりにハワイ・ツアーを再開する予定だという。
タカハタ氏によると、1万ドルもするプレミアムビジネスシートのゴールデンウィーク中の利用率は90%を超えていると航空会社から報告されているという。「ハワイの需要を物語る価格です」と同氏は語った。
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写真:Jeff Whyte / Shutterstock.com
(日刊サン 2022.4.27)