【世界のこぼれ話】ボストン・マラソン爆破事件から9年 生存者からのメッセージ
第126回ボストン・マラソンが先週開催され、爆破事件から9年目を迎えたとフォックス・ニュースが伝えている。
2013年4月15日のボストン・マラソンでの爆破事件の被害者、マーク・フカライル氏はインタビューに答えて、「あの事件の後も開催を続けていることは素晴らしいことだと思います。でも、参加者と開催者には十分な注意を払ってもらいたい」と語っている。
フカライル氏は、マラソンに参加する友人の応援のために現地へ赴き、被害にあっている。
「病院へ搬送されてすぐに右足を失い、左足を維持するために大きな手術を受けました。体全体に火傷を負って、皮膚の移植などで何度も手術を受けました」
そんな経験をした同氏は、車椅子でマラソンに参加している。
「不自由な体になりましたが、なんでもできるのだということを息子に示したいと思って参加しています。いつでもポジティブな気持ちを持って立ち向かうというメッセージを、多くの人に送りたいと思います。過去の苦難は今日の勝利につながるのです。今まで支援してくださったみなさんには、感謝の気持ちを送りたい。苦しいことがあって悲観的になるよりも、立ち上がって戦いたいと思っています」
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.4.22)
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