新型コロナの感染者数が最近上昇しており、オミクロン株亜種「BA.2」がその主流となっているとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
4月20日(水曜日)時点で州全体の陽性率は7.1%で、先々週の4.0%、先週の4.9%から上がってきている。
州衛生局によると先月の陽性率は2.9%だったという。
マノアのイースト・ウエスト・センターの疫病専門家であるティム・ブラウン氏によると、この数値は非常に問題だという。
「検査数が毎日減少している中での陽性率の上昇ということで、警戒する必要があると思います。これは地域社会の中での感染が増えていることを示しています」
新型コロナの感染数については、家庭用検査キットの利用者が増えていることで自治体に報告されない件数が多くなっていると考えられている。
「今、新型コロナの感染の危険性について、ほとんど忘れられているような状況になっていますが、実際には感染が拡大しているのです。正確な情報や数値を見ていないだけなのです」
州衛生局は、先週1,736件の新規感染があったと発表している。
新型コロナによる入院患者数は低く抑えられており、20日の時点で19人が報告されている。
州では屋内でのマスク着用ルールが3月に撤廃され、新型コロナに関する人々の関心が薄れているという。
ブラウン氏は、「コロナとの共存を考えるためには、実際に何が起こっているのかを正確に知る必要があります。その上で正しい判断をすることが重要です」と述べている。
州衛生局では、今後大規模なコロナ検査会場を閉鎖しつつ、家庭での検査や医療機関における検査へ推移していくことを予定している。
ワクチン接種についても同様で、大型会場を閉鎖し、医療機関での接種を中心とするという。
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写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2022.4.22)