ほとんどの人が携帯電話を持っている現在、公衆電話を利用する機会はあまり多くない。
しかし、ミネソタ州在住のブライアン・デービスさんは、昨年の秋から自宅の前庭に公衆電話を設置して、維持管理を行っている。
近隣住民からは「なぜ?」という声が上がっていたが、先週この公衆電話が役立ったと、フォックス・ニュースが伝えている。
周辺で迷子になった幼い子供がこの公衆電話から911番通報をし、警察が居場所を特定して無事に保護したという。
デービスさんは、「本当に驚きました。子供が受話器をとって911の緊急通報をしたのです」と述べている。
デービスさんは、昨年秋に800ドルをかけて公衆電話を前庭に設置した。
市内通話は1ドルで、実際にはこの公衆電話からデービスさんが収入を得ることはないそうだが、「収益の問題ではなくて、私は長年、公衆電話を所有したかったという、それだけのことです」と語っている。
今回、子供の保護につながったということで、この公衆電話は近隣住民の間で話題となり、写真撮影に来る人もいるという。
「うちの9歳と12歳の子供たちは、公衆電話が何なのか知りませんでしたよ」
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.4.21)
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