飼い主の命救ったピットブル表彰 テキサス州
エルパソ消防署(EPFD)とエルパソ・アニマルサービスは16日、アメリカン・ピットブルテリアの「アストロ」を表彰し、ダルとケーキを贈与した。EEPFDはFacebookで「アストロは先週、飼い主が緊急性のある体調不良に陥った際、隣人に知らせに行った」と伝えている。
アストロは、主人が体調不良になった際、すぐさま助けを求めに行ったという。アストロに導かれた隣人は体調不良の飼い主を発見し、救急車を呼んだ。16日の表彰式でEPFDのスポークスパーソン、エンリケ・ドゥエナス・アグイラ氏は「アストロは飼い主の救命に極めて重要な役割を果たした」と述べた。アストロは吠えながら隣家に走り緊急事態を報せたが、隣人は犬が何かに困っていると思い近づいた。アストロは隣人が飼い主を発見するまで根気強く行動を続けた。アグイラ氏は「アストロの行動がなかったら、飼い主が発見されなかった可能性がある」と付け加えた。救急隊が現場に到着した際、アストロは飼い主と一緒に救急車に乗り込もうとしたという。
エルパソ・アニマルサービスのディレクター、ラモン・エレーラ氏は「アストロは飼い主の友人であるだけでなく、緊急時に飼い主を助けた。アストロは彼のような犬の模範を示した。アストロはピットブルであり、多くの動物保護施設で見られる品種の1つだ」と話した。アストロの飼い主のベルタ・マルティネスさんは、飼い主の緊急事態を他の人に報せる訓練を受けていない飼い犬の英雄的な行動に驚かされた。マルティネスさんは1年前に保護犬だったアストロの里親になったが、当時はピットブルを恐れていたため、アストロを長く飼うことができるかどうか確信が持てなかった。しかし、今はその考えは完全に消滅しているという。
(日刊サン 2021.04.21)
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