接種済み旅行者、島間移動での検疫要件免除 5月11日から
ハワイ州の島間移動旅行規定の改定により、来月11日からワクチン接種済みの旅行者はPCRテストや隔離が免除されることが明らかになった。デービッド・イゲ知事が20日の記者会見で発表した。
今回の改定で、ワクチン接種済みの太平洋横断旅行者がハワイ州に入る際のPCRテストや隔離免除へ向けて第一歩を踏み出したと言える。太平洋横断旅行者に対する規定の改定についてイゲ知事は、今年8月後半か9月の実現に向けて調整していると述べた。現在のところ、太平洋横断ん旅行者がマウイ郡、カウアイ郡、ハワイ郡に入る際は、PCRテストの結果が陰性でなければ隔離免除の対象にはならない。
新しい規則では、ワクチン接種済みの島間旅行者は、Safe Travelsポータルにアカウントを作成した上でワクチン接種カードの画像をアップロードすることになる。ハワイ州緊急事態管理局のケネス・ハラ国防総省ハワイ州副司令官は「旅行者はオンラインフォームで、ワクチン接種済みであること、カードが不正ではないことが確認される。その上でワクチン接種カードのPDFまたは写真をアップロードすることができる」と述べた。このプロセスが完了すると、旅行者にするPCRテストと隔離が免除される。Safe Travelsポータルは5月7日から、11日以降に島間移動を予定している旅行者に対して新しいプロセスの受付を開始する予定だ。
Safe Travelsポータルにおける「ワクチン接種済み」とは「移動の14日前までに最後のワクチンを接種したこと」と定義されている。ハラ副司令官は「新しい規則施行後しばらくは、プロセスを手動で進めるため、旅行者の(空港内での)移動時間の遅延が予測されている。我々は最終的に、Safe Travelsのデジタル・プラットフォームとDepartment of Healthのデータベースをリンクすることを目指している」と話した。
新しい島間旅行の規定下でワクチン接種の有無が確認できるのは、旅行者が「ハワイ州内で接種をした場合」に限られている。従って「州外でワクチン接種を受けたハワイ州の住民」は、到着72時間前以降のPCRテストで陰性証明を提出するか、到着後10日間の自主隔離をしなければならない。これには州外で予防接種を受けた16歳未満の子供も含まれるが、5歳以下は全て免除される。
ジョシュ・グリーン副知事は、イゲ知事が島間旅行者に対する検疫要件免除を決定したことを強く賞賛した。副知事は「ワクチンカードを紛失・破損した場合、カードを提供した施設や薬局に通知することで新しいカードを入手することができる」と述べた上で「連邦政府発行のワクチンカードを改ざんした場合、重い罰則を課せられることになる」と付け加えた。
(日刊サン 2021.04.21)
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