キャンパスの安全が懸念される中、数十人のキャッスル高校の生徒が放課後に校外でプラカードを掲げて性的暴行に抗議したとハワイ・ニュース・ナウが報じている。
この生徒たちの活動は、キャッスル高校の特別教育教師のサノエ・カラヒキ容疑者(44)が、生徒への性的暴行の疑いで10日(月)に逮捕されたことを受けて行われた。同容疑者はその後、第4級性的暴行で起訴されたが、100ドルの保釈金を支払った後、捜査保留で釈放されている。
キャッスル高校11年生のケイセ・ヒガ・マケパさんは、「今、学校が安全だと感じられないから、この抗議をしている。こんなにも大きな問題が、十分な認知を得られていないと感じている」と語った。
生徒たちのデモ活動は、昼休みを使って行われた。他の生徒の認識を高めるため、外に出る前に看板を持ってキャンパス内を行進した。このデモを企画した生徒のクリスティ・アン・オクリナリアさんによると、多くの生徒が青い服を着て連帯感を示したという。「本当にやってよかった。みんながひとつになり、私たちの訴える姿や声が多くの人に届いたと思う」
ホノルル警察がカラヒキ容疑者の事件を調査している一方で、州教育省(DOE)も内部調査を行っているという。DOEは、担当監督者が正式な申し立てを受け取っていないとし、以下の声明を発表した。
「いかなる形態のいじめ、暴行、身体的暴力も非常に深刻に受け止め、学校の管理職、場合によっては同局の公民権コンプライアンス部門や法執行機関によって徹底的に調査される。また、生徒や従業員のプライバシーに関する法律により、同局はこれらの調査の詳細について公開することはできない。同局は、対処が必要な深刻な懸念がある場合は、学校の管理職、キャンパス内の信頼できる大人、または警察当局に通知するよう学生に推奨している」
なお、カラヒキ容疑者は同高校に雇用されており、現在休職中の扱いとなっている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.4.18)