ホノルル警察は、オアフ島ノースショアのディズニー映画制作のベースキャンプで16日(日)に発生したトレーラー火災に関連して、第一級放火の容疑で捜査を開始したとホノルル・スター・アドバタイザーが報じている。
今回の火災は、2002年に公開されたディズニーのアニメーション映画「リロ&スティッチ」の実写版リメイク作品のベースキャンプとクルー駐車場で発生した。16日(日)午後10時55分ごろ、オアフ島ハレイワのカメハメハ・ハイウェイとケーン・ハウル・ロードの交差点付近でトレーラー火災が発生したとの911番通報を受け、4人の消防士を含む1隊が現場に急行した。
ホノルル消防署によると、消防隊員が現場に到着した際、トレーラーの下で火の手が上がっているのを発見。隊員は炎が近くのトレーラーに広がるのを防ぐ間に追加の部隊も駆けつけた。最終的に5つの隊と10人以上の消防隊員が対応し、翌17日(月)の午前1時までに鎮火した。なお、この火災による負傷者は出ていない。
警察によると、被害額は20万ドル以上と推定されている。消防と警察は、正確な出火原因を調査中であるとしている。
火災が起こったトレーラーは、映画撮影ベースキャンプに停まっていた10台のトレーラーのうちの1台で、衣装用のトレーラーとなっていた。この火災により映画制作は一旦中止されたが、18日(火)より再開されている。
「リロ&スティッチ」は、ハワイ諸島に住む少女リロが、宇宙からやってきたスティッチと出会い、交流する様子がハワイの豊かな自然や文化とともに描かれる人気作品だ。凶暴なスティッチは、リロとの暮らしの中で、友情やオハナ(家族)について学んでいく。
「Hollywood Reporter」によると、クリス・ケカニオカラニ・ブライト氏がリメイク実写版の脚本を担当。リロ役にはコナのマイア・ケアロハ氏が、リロの姉ナニ役にはカウアイ島で生まれ育ったシドニー・アグドン氏が抜擢。また、ナニの恋の相手であるデイビッド・カウェナ役にカヒアウ・マチャド氏が起用されている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.4.18)