1840年建設のトンネル 自宅の地下で発見
イリノイ州
イリノイ州アルトン在住のゲイリー・マケンズさんがこのほど、自宅の地下に大きな人工トンネルがあるのを発見したとフォックス2ナウが報じている。専門家によると、このトンネルの構造は1800年代のもので、歴史上重要な役割を果たした可能性もあるという。マケンズさんは「こんなトンネルが自宅の地下にあるなんて、今まで全く気づかなかった」と話した。トンネルは、マケンズさんの自宅敷地内の私道が傾き始めていたため、周辺を掘り起こして道を敷き直す工事をした際に発見された。
マケンズさんは、「トンネルの高さは少なくとも2.7メートルあり、通路には高さ約30センチの土が敷かれている。幅は2.7メートル、全体の長さは少なくとも18メートルある」と話した。地元の歴史専門家によると、発見されたトンネルは、その上に家が建てられる約50年前の1840年頃に施工されたもの。何に使われたのかは、今のところわかっていない。
地元の歴史協会、アルトンエリア・ランドマークスによると、アルトン周辺には氷室や食料保管庫として使用されていたトンネルがいくつか存在するという。一方、これらのトンネルが歴史上、重要な役割を果たしたのではないかという意見もある。アルトン地域にはかつてミズーリ側へのフェリー乗り場が存在したが、トンネルはその工事のための地下鉄道として使用された可能性もある。
マケンズさんは「この家が建てられる前まで、約50年間トンネルが使用されていたことになる。私が見た1863年の近隣地図にこの家は存在しないが、他の家も建てられていない」と話す。マケンズさんの家には昔、アルトンの元市長3人が長年住んでいた。彼らがこのトンネルの存在を知っていたかどうかは、謎のままだ。
(日刊サン 2021.04.16)
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