ファイザー社製ワクチン、3回目接種が必要? 専門家
ファイザー社のCEO、アルバート・ブーラ氏は、同社製の新型コロナワクチンを2回接種した後で、追加の接種が必要になる可能性があると述べた。カウアイ島のワクチン接種会場でボランティアとして従事するウォーレン・スパークス博士は、3回目のファイザー社製ワクチンの要否を決定するのは時期尚早だと意見を述べた。
ブーラ氏は、2回目の接種の後、半年から1年後に追加の接種が必要になる可能性があるとする一方、「追加の接種の可否はウィルスの変異株が決定要因になるだろう」と述べた。ファイザー社の調査によると、2回目のワクチン接種から、7日から半年の間に95%以上の効果が確認されている。
スパークス博士は「時期尚早の感がある。2回目の接種以降に免疫力が低下しているといえる十分な証拠がない」と述べた。スパークス博士は、ワクチンの効果が時間の経過と共にどう変化するかを判断するためには、少なくともあと3か月の調査が必要だと考えている。「2回のワクチン接種を完了した人々の抗体が、他の測定基準と照らし合わせ、どのくらいの時間をかけて減少していくかが鍵になる」。
ファイザー社製ワクチンは、既存の亜種に対して1年以上有効である可能性があると予測されている。新型コロナウイルスのスパイクタンパク質が劇的に変化して変異株となり、現在の用量が無効になる場合、より早く3回目の接種が必要になる可能性もあるという。スパークス博士は「現在のところ、ハワイで変異株が確認されたという報告はない。また、ワクチン接種がこのまま進むことで将来起こるかもしれない変異株の感染を防止できる可能性がある」と話した。
ハワイ州では15日現在、計100万回以上のワクチン接種が完了している。
写真:xnk _ Shutterstock.com
(日刊サン 2021.04.16)
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