29歳南アフリカ人男性射殺 警察官が関与 ヌウアヌ
14日夜にヌウアヌ地区で発生した警察官が関与した銃撃事件について、ホノルル警察は殺人未遂事件として捜査を開始した。スーザン・バラードホノルル警察署長は15日午前に記者会見を開き、事件の詳細を述べた。発表された内容は次の通り。
同日午後8時10分頃、警察はヌウアヌ地区で強盗事件が起きているという通報を受け、警察官が現場に急行した。警察が到着した際、通報者の女性は「容疑者が近くに駐車されている車に乗り込んでいる」と話した。間もなく容疑者は車から降り、警官Bの方へ歩いて来た。そこで警官Aが容疑者に立ち止まって地面に着くように命じたところ、容疑者は向きを変えて警官Aに近づき警官Aを数回殴った。
警官Bは容疑者を警官Aから引き離そうとした。その後警官Cが現場に到着し、容疑者に向けてテーザー銃(スタンガン)を発射したが効果がなかった。容疑者はその後、警官Cに近づいてCを殴った後、再び警官Aに接近。その際、警官Aは容疑者に向けて1回発砲したが、容疑者は警官Aに馬乗りになりながらAを再び殴り始めた。その後、警官Bが3回発砲し、容疑者は地面に倒れた。この状況は全て警官Aの現場到着から1分以内に起こった。
容疑者の男は重傷を負って救急医療センターに搬送されたが、そこで死亡が確認された。一方、警官Aは複数の顔面骨折、脳震とう、腕と脚にけがを負って入院中だという。警官Bは胴体、腕、脚に複数の傷を負い、警官Cは胴体、腕、脚の複数の擦り傷に加え、脳震とうを起こした。現場にいた3人の警察官全員が病院で治療を受け、警官B、Cは治療を終えて病院を出たという。
死亡した容疑者の男は29歳の南アフリカ人で、前科はない。男は住宅の敷地内に無断で侵入したため、住民に通報されたという。警察は現在、現場にいた3人の警察官のボディーカメラを分析している。
(日刊サン 2021.04.16)
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