信号無視車両取り締まりの新プログラム、晩夏に施行される見込み ホノルル
ハワイ州運輸局(DOT)は、オアフ島の道路で走行中に信号無視をした車両の運転手は、今年晩夏から最低2年間は施行される新しいプログラム「パイロット・プログラム」の下、監視カメラに撮影される可能性があると述べている。
Act 30に基づいたこのプログラムは、警察官による交通停止なしで信号無視を防止し、人命を救うことを目的とした安全、迅速でコストパフォーマンスの高い効率的な手段とされている。24時間作動するシステムは、ナンバープレートを認識し、赤信号で走行した車両後部の拡大写真と同時に交差点全体をとらえる広角写真を撮影する。それを元に出頭命令書や召喚状が車両の登録所有者に送信されるという。プログラムの開始日は当初7月1日の予定だったが、晩夏に延長された。具体的な開始日は未定だ。DOT広報担当のシェリー・クニシゲ氏は、プログラムで使用するカメラは5月までに設置される予定だったが、コストが予想より高額だったため、州にカメラを提供する販売企業が決定されていないと述べた。州は連邦政府から追加の資金調達の承認を得る必要があり、これが完了次第カメラの設置を進めるという。
パイロット・プログラムは昨年9月15日に州議会で制定されたが、最終決定の前にDOTが提案した行政規則についての公聴会を行われなければならない。DOTは公聴会で、新しいカメラシステムが稼働していることを示す標識を該当する交差点に掲示する必要があることなどを発表する予定だ。該当する交差点には、交通事故と信号無視の履歴に基づき計10カ所が選択されているが、エンジニアリング・レビュー後に変更される可能性もあるという。また、10カ所全てが単一の裁判所が管轄するホノルル市内にある。暫定リストは次の通り。
1)ベレタニア・ストリート/ピイコイ・ストリート
2)カピオラニ・ブールバード/カマケエ・ストリート
3)ヴィンヤード・ブルバード/パラマ・ストリート
4)ヴィンヤード・ブルバード/パリ・ハイウェイ
5)ノースキング・ストリート/ベレタニア・ストリート
6)キング・ストリート/ワードアベニュー
7)ヴィンヤード・ブルバード/リリハ・ストリート
8)パリ・ハイウェイ/スクール・ストリート
9)リキリキ・ハイウェイ/スクール・ストリート
10)キング・ストリート/リバー・ストリート
(日刊サン 2021.04.15)
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