ハワイの電話、インターネット、ケーブル、携帯電話などは海底ケーブルで他の地域と繋がれているが、国土安全保障省の捜査によって、その海底ケーブルをターゲットとしたサイバー犯罪を未然に防ぐことができたという報告があったと、ホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
同省によると、国際的なハッキング集団がオアフ島のインフラストラクチャーをターゲットとして狙いを定め、海底ケーブルを運営する民間企業のサーバーに侵入しようとしていたという。
担当の特別捜査官ジョン・F・トボン氏は「この事件は、ハワイ州および太平洋地域で起こっている多くのサイバー犯罪の一例に過ぎません。我々はこのような犯罪に対して非常に迅速に対応しており、民間の犠牲者に対して支援を提供しています」と述べている。
同氏によると、国際的なハッキング集団がハワイをターゲットにしているという情報を得て、すぐにアクセスを閉鎖したために犯罪を防止することができたという。
犯人のハッキング集団については、複数の国の捜査当局との協力によって容疑者が逮捕されている。
当局は、ターゲットにされたハワイの民間企業名や、容疑者の氏名、逮捕された国などは発表していない。
トボン氏は、「毎日サイバー犯罪と戦っています。我々はパラダイスで暮らしていますが、他からの攻撃がないというわけではありません。我々の任務は大きな被害が起こる前にハッキングを防止することです」と述べた。
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写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2022.4.13)