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【ハワイニュース】水道水汚染問題で開発プロジェクトが頓挫

レッドヒル燃料貯蔵施設からの燃料漏れが原因とみられる汚染水問題で、オアフ島は今深刻な水不足の危機にさらされているが、その水不足が原因で建設工事が停滞するという状況になるかもしれないとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。

スタンフォード・カー・デベロップメントは、州内で長い間多くの住宅開発を手がけてきた会社だが、オーナーのスタンフォード・カー氏は、「暗雲が立ち込めてきています。人々はこの問題がどんなに深刻なことなのか理解していないと思います」と述べている。

レッドヒルの地下水汚染問題が原因で、市水道局は3カ所の水脈を閉鎖するという措置をとっている。

そのうちの一つであるハラワ水脈は、ホノルル都市部の水道供給の20%を占めていた。

これから水道利用が大幅に増加する夏に向かって、同局では節水を呼びかけており、最悪の場合には、アイエア・ハラワ地区からハワイカイまでの地域で強制的な節水制限を行うかもしれないと発表し、さらに新規の住宅建設を停止することも検討していると言われている。

同局は昨年末には、十分な水道を供給できないかもしれないという警告書を、少なくとも15件の建設プロジェクトに対して送付している。

さらに、水道局による承認が必要とされる1,145件の建築許可が一時的に停止状態になっているという。

停止しているプロジェクトには、ミドル・ストリートに計画されているホームレスの人々の復帰支援施設や、イビレイのアフォーダブル・ハウジング(手頃な価格の住宅)プロジェクトも含まれている。

カリヒにある公営住宅の再開発や、アフォーダブル・ハウジングを提供するクヒオ・パークテラスやクヒオ・ホームズの再開発プロジェクトも同様だ。

さらに、クイーンズ・メディカル・センターではパンチボウルの施設を10億ドルの予算をかけて再開発しようと計画しており、これによって収容する患者数も現在の104床から364床に拡大することになっているが、このプロジェクトも、水道を供給できるという保証がないという警告を受けている。

このような不確定要素がある状態では、開発業者は開発に着手することさえできないとカー氏は述べている。

水道局では新しい水脈の開発に向けてすでに動き出しているが、新しい水源から水を汲み上げるまでには5年から7年が必要だという。

開発業者たちは、デービッド・イゲ知事がこの作業を促進する緊急事態を発令することに期待しているが、現時点ではその予定はない。

水道局では、テレビやラジオで住民にさらなる節水を呼びかけている。

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写真: Shutterstock.com

 

(日刊サン 2022.4.11)

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