2020年7月カハラ・ビーチでメリア・カラヒキさんが知らない男性に突然襲われて15回もナイフで刺された事件で、容疑者として逮捕されたエリック・ウィリス(19歳)に対する裁判員裁判が開かれていたが、4月7日(木)に有罪の判決が下されたとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
ウィリス容疑者は第2級殺人未遂で裁判にかけられていたが、裁判員は9時間の協議の後、有罪の決定を下したという。
同容疑者の弁護人であるエリック・セイツ氏は、控訴する方針だと述べている。
「納得していません。ここで終わるわけではありません。この事件は証拠がないからです」
裁判員による有罪判決が言い渡された時、ウィリス容疑者は何の反応も示さなかったという。
7月14日には刑期の判決が言い渡されることになっているが、保釈の可能性付き終身刑となる。
4月6日(水)に行われた最終弁論で検察側は、見知らぬ人を突然襲うというこの事件の残虐性を強調したが、主な証拠は被害者の証言と、事件現場から数メートル離れたところにある防犯カメラにウィリス容疑者が写っているという2点だ。
同容疑者が犯人だという物的証拠はなく、事件現場にいたという証拠もないが、状況証拠はウィリス容疑者が犯人だと示していると主張している。
一方、弁護人は「それらは状況証拠ではなく、単なる推測にすぎません」と述べている。
被害者であるカラヒキさんは、事件後に、3人の男性が並んでいる中からウィリス容疑者を犯人だと名指しすることができなかったという。
シェアする
写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2022.4.8)