4月6日(水曜日)カイルアにあるオロマナ・トレイルに登っていた男性ハイカー(30歳)が、3つ目の頂上付近から250フィート(およそ76メートル)下へ転落して死亡した、とハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
6日午前10時57分ごろ、911通報によってホノルル消防署に転落の知らせが入ったという。
16人の消防隊員が出動して救急ヘリコプターによる救助活動が行われ、男性は空中搬送された。
近くの着陸地点に下された直後に救急医療サービスによって心肺蘇生法(CPR)が施されたものの、男性は息を吹き返すことはなく、現場で死亡が確認された。
事故現場となったオロマナ・トレイルは危険な場所として知られている。
このトレイルでは、今までに少なくとも他3人が滑落して死亡しており、事故があった場合に救助活動が困難な場所でもあるという。
今回も、通報を受けて救助活動が始まってから実際にケガ人に到達するまでに、およそ45分かかっている。
ハワイアン・トレイル&マウンテン・クラブのラルフ・バレンティーノさんは「オロマナ・トレイルの3つ目の頂上に向かうルートはほとんどむきだしの岩で、右や左に2歩踏み違えれば、あっという間に100フィート(およそ30メートル)下に滑落する可能性があるところです」と述べている。
ホノルル救急医療サービスでは、オロマナ・トレイルに登る際の危険性について、標識や注意を徹底したいと語っている。
オロマナ・トレイルは上級者向けのため、多くのハイカーが挑戦する場所ではないものの、事故が起きた場合には深刻な状況になることが多いという。
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写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2022.4.7)