ワイキキにあるザ・グランド・アイランダー・ホテルの宿泊客がレジオネラ菌に感染したと思われるとKHON2が伝えている。
これで、同ホテルにおけるレジオネラ菌感染の可能性は3件目となった。
州衛生局によると、同ホテルに宿泊した客からの最初の感染報告は2021年6月で、2件目は今年3月6日あるいは7日に発生しており、3件目となる今回は、3月18日から25日までに宿泊した客の感染が4月2日に確認されている。
ザ・グランド・アイランダー・ホテルはヒルトン・グランド・バケーション・クラブに所属する。
同ホテルの広報担当者は、「どこでどのようにレジオネラ菌に感染したのか明らかになっていませんが、当ホテルでは、州衛生局に全面的に協力して調査を行なっております。健康と安全は、お客様と従業員にとって最重要課題です」と発表している。
同ホテルでは最初の2件が報告された後、3月22日から州衛生局の要請する対応策を実行していた。
3月の水質サンプルでは、レジオネラ菌感染の可能性を示しており、追加の分析が継続して行われている。
3月23日には、州衛生局の疫病担当責任者であるサラ・ケンブル博士が、「レジオネラ菌が一般市民に与える危険性は低いものであり、感染のリスクは全国的に上昇しています」と発表している。
レジオネラ菌に汚染された微粒子(細かい霧やしぶき)を吸入することによって感染し、発症するが、人から人へ感染することはない。
症状としては、咳、息切れ、発熱、筋肉の痛み、頭痛が挙げられているが、健康な人は、レジオネラ菌に接触したとしても症状が現れることはほとんどないという。
主に、50歳以上や呼吸器に持病があったり、免疫機能が衰えている人に症状が現れる。
ザ・グランド・アイランダー・ホテルに宿泊して上記のような症状が出た人は、医療機関に受診することが推奨されている。
また、感染が疑われる場合には、ハワイ州衛生局(電話番号808-586-4586)に連絡を。
シェアする
写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2022.4.7)