州保健局の最新データによると、ハワイ州の新型コロナのすべての指標が再び上昇傾向にあるとホノルル・スター・アドバタイザーが報じている。
同局は5日(水)、新型コロナに関する入院率が上昇、過去一週間の感染者数が89.7%上昇、同日付けで75人となっていると警告を発表した。なお、7日間の平均は1日66人で、前週の52人から増加している。
州疫学者のサラ・ケンブル博士はニュースリリースにて、病院はまだ満床には至っていないと言及。「しかしこの状況は、ハワイで新型コロナの感染が続いていることを思い起こさせるものだ。ブースターを含め、ワクチンを常に最新の状態に保つことが、重症化に対する最善の防御策だ」とコメントしている。
州保健局は、一週間で1047人の新規感染を報告し、パンデミック開始以来の総感染者数は38万3880人に達したと発表。さらに6人の死亡者が報告され、州のCOVID-19による死亡者数は1864人となった。
一方、州の新規感染の7日間平均は、3月29日(水)に報告された1日122件から151件に増加。平均感染率は、8.9%から10.2%に上昇している。なお、7日間平均は、直近3日間の症例がまだ報告されていない可能性があるため、1週間ごとの感染者数(3月28日から4月3日)より前の7日間(3月25日から31日)を基準にしている。また、この数値には家庭用検査キットの未報告分が含まれていないため、実際の数値は数倍になると推測される。
州内の人口10万人あたりの感染者数は10.7人で、前週の8.6人から増加。島別の新規感染者数は、オアフ島で851人、ハワイ島で85人、カウアイ島で52人、マウイ島で46人、モロカイ島で10人、州外は3人となっている。
現在までにハワイの総人口の78.7%がワクチンの一次接種を完了。州の対象人口の約27.1%に相当する30万3540人が、最新の二価ブースターワクチンを接種している。
州保健局は、まだ二価ブースターを受けていない個人に対して、摂取を推奨している。また、二価ブースター摂取完了者は、現時点ではもう一回ブースターを受ける必要はないとしている。
なお、高齢者や免疫不全の人など、重症化するリスクが高い人に対する2回目の更新ブースターの連邦政府認可は、近日中に得られる見込みとなっている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.4.6)