日本はハワイの観光業にとって非常に重要なマーケットだが、新型コロナウィルス感染対応のために、日本政府は海外旅行に関して厳しい規制を施行している。
日本からハワイに来ている日本旅行業協会の高橋ヒロユキ氏は、4月5日夜に行われた会合に出席して、「日本政府が海外旅行規制を緩和したら、多くの日本人客がハワイを訪れることになると予想しています」と述べたと、ハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
会合では、州観光局のジョージ・カム氏が「日本人観光客を見かけなくなって、長い時間が過ぎました。本当に大きな打撃でした」と語っている。
州観光局によると、パンデミックが始まる前の2019年には、およそ160万人の日本人観光客が訪れ、その消費額は観光客による消費額全体の12%を占めたという。
これから日本に帰国する旅行代理店協会の代表者らは、ハワイは日本人を迎える準備ができている、ということを実感して帰国の途につくことになる。
高橋氏は「日本に帰国し、お客様に対して、ハワイ旅行は安全ですとお伝えすることにしています。ただし、現時点では、日本政府は日本に帰国する人数を1日に1万人までと制限しているので、それが障害となっています。しかし、この制限が撤廃されたならば、日本からハワイへの旅行客はすぐに回復することになると思います」と述べている。
州政府関係者は、これはハワイ経済にとって大きな前進となると見ているという。
デービッド・イゲ知事は「日本人観光客がハワイにやって来るということは、ハワイ経済が回復するために大きな機会となることは確かです」と語っている。
パンダ・トラベルの商品開発責任者であるジョン・デフレイタス氏は「多くのハワイ住民は2年間も日本に行くことができず、日本への旅行を心待ちにしています。当社では、日本行きを計画している人々から、毎日30件ほど電話での問い合わせがあります。自宅待機と検査が免除されるのを待っているのです」と述べている。
現時点では、日本政府がいつ旅行規制を解除するかという日程は発表されていない。
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写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2022.4.6)