ワクチン・パスポートの施行、5月以降になる見込み
ハワイ州
カウアイ島では5日から太平洋横断旅行者対象のセーフ・トラベル・プログラムを再開したが、ワクチン・パスポートの受け入れや島間検疫の解除など、その他の変更については少なくとも5月まで期待されていない。
デービット・イゲ州知事は5日午後の記者会見で、ワクチン・パスポートに必要なオンライン・プログラムの準備が不十分だとし、少なくとも4週間はワクチン・パスポートの施行はないと述べた。現在、CommonPass 及びCLEARの2社が州のワクチン・パスポートプログラム実現に向けての取り組みを行なっているという。16歳以上の住民のほとんどにワクチン接種の資格が与えられる5月1日以降まで島間検疫の解除は行われず、7月4日の週末あたりに解除される見込みだと述べた。知事はまた「残念ながら現在、オアフ島とマウイ島はクラスターによって立ち往生している。感染者数が増加傾向にあることが最大の懸念事項だ」と述べた。
州保健省は5日、州全体で新たに95人の新規感染者を報告し、パンデミック開始以来のハワイ州での感染者の合計は3万228人になった。死亡者数は467人のままだ。州の公式発表によるコロナウイルス関連の死亡者数は現在、オアフ島で369人、ハワイ島で53人、マウイ島で41人、カウアイ島で1人、州外で亡くなったハワイ州の住民3人となっている。5日の新規感染者数は、オアフ島で54人、マウイ島で23人、ハワイ島で14人、州外で診断されたハワイ州の住民4人と発表された。その後、情報の更新により2人の感染者が削除された。
知事はまた「ワクチン接種を受けた後、通常の生活環境に戻ったと考える人々が警戒を怠る恐れがある。少なくとも集団免疫が得られ、ワクチン接種希望者が全員接種可能になるまでマスクを着用し社会的距離を保つ必要がある。ハワイ州での集団免疫は5月か6月に形成されると予想されている」と述べ、続けて「大規模な集会やイベントの阻止、マスク着用の促進、旅行者がコロナウイルス関連の制限に違反するリスクが高い違法なバケーション・レンタルの急増を阻止するためには法的施行が必要だ」との考えを示した。
5日の時点で、合衆国全体のコロナウイルス関連の死亡者数は55万5,000人を超え、全米の感染数は3,100万人近くに上っている。
(日刊サン 2021.04.06)
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