オアフ島エバビーチに暮らすザンダー・カバレスさん(15歳)は、7歳の時にスティーブン・ジョンソン症候群という病気であると診断された。
この病気は、毎年100万人に1人が発症するという非常に稀な皮膚病だという。
カバレスさんは皮膚の60%を失い、肺や目にも影響が出て数多くの手術を受け、4週間も生命維持装置を装着したという経験をしてきたが、今では完全に回復してキャンベル高校の2年生として高校生活を送っている。
その彼が4月4日(月曜日)、カピオラニ・センター・フォー・ウィメン&チルドレンで「チルドレンズ・ミラクル・ネットワーク」の親善大使に任命されたとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
カバレスさんは授与式で次のように述べている。
「とても困難な時期がありましたが、どんなに苦しくても、柔軟性を持って強く生きることはとても大切なことだと思います。最終的には、その困難に対処する方法を学びました。ポジティブな気持ちでいることがベストだと言えると思います」
授与式に出席したカバレスさんの母親ローラさんは、息子が最初に診断を受けたときのことを考えると、感慨深いものがあると語った。
「自分の息子が死ぬかもしれないと言われて、どうしてこんなことになったのか理解できずに途方に暮れました。あのときのことは忘れることはできません。でも、諦めるのは選択肢にありませんでした。最悪の事態は分かっていましたが、何を言われようとも、実際にそうなるまでは、諦めるなどということはありません」
チルドレンズ・ミラクル・ネットワークの親善大使として、カバレスさんは病気で苦しむ他の人々の励ましとなれるように、自らの体験を語っていく予定だという。
カピオラニ・センターは今回の親善大使就任のギフトとして、カバレス一家にフロリダ州オーランドのユニバーサル・スタジオへの旅行をプレゼントした。
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写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2022.4.5)