【世界のこぼれ話】ポケモンGoをしていた男性が盗まれたスプーンを発見 アリゾナ州
アリゾナ州フェニックスのアイスクリームチェーン店「デイリークイーン」(DQ)で、店の外に飾られていた名物の巨大なスプーンが盗まれ、行方不明になっていたが、地元の男性によって無事に発見されたとAP通信が伝えている。
スプーンは、3日(月)の午前7時ごろ、52歳のマイケル・フォスターさんによって発見された。フォスターさんは、屋外用モバイルゲームのポケモンGoをしながら付近を散歩していたところ、フェニックス中学校の野球場に15フィート(約4.5メートル)の赤いスプーンが転がっているのを見つけた。スプーンはフェンスを隔てた芝生の上に置かれており、盗難に遭った店舗からわずか2マイル(約3キロ)の場所だった。
フォスターさんはその場で警察に通報。同学校の用務員が野球場からスプーンを取り出し、フォスターさんがスプーンを警察に手渡したという。
フェニックス警察のブライアン・バウワー巡査部長は3日(月)、電子メールにて「今朝、デイリークイーンの『赤いスプーン』が発見され、回収されたことを確認できた」と発表。また、警察では引き続きスプーンを盗んだ犯人の捜索を行っており、住民に情報提供を呼びかけていることも付け加えた。
フェニックス警察は週末、3月25日(土)の監視カメラの映像を公開した。そこには、2人の男性と1人の女性がスプーンを台座から取りはずし、トラックの荷台に連結された大きなフラットベッドに乗せる様子が映っていた。
スプーンの所有者であり、アリゾナ州で34店舗のDQを経営するカルラ夫妻は、スプーンを取り戻すために「Where’s My Spoon?」と書かれたスタッフTシャツを作るなど、独創的な戦略を取っていた。夫のラマンさんは、「取り戻せたことを嬉しく思っており、この世界的に有名になったスプーンを使って、近隣の人々がより多くの笑顔と物語を作ることを楽しみにしている」と述べている。
DQは、ソフトクリームと一緒にプラスチックの赤いスプーンを配ることで知られている。盗難が起きた店舗は、アリゾナ州で唯一、大きな赤いスプーンを置いている店舗で、インスタグラムの人気写真スポットにもなっていた。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.4.4)