2日(日)、オアフ島で発生した大雨によりH-1フリーウェイが浸水、大渋滞が起こったことについて、州運輸局(DOT)は排水溝の詰まりが原因であったと発表したとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
オアフ島の南部と東部では2日(日)、1時間あたり2〜3インチ(5〜7.6センチ)もの降水があり、各地で浸水被害が発生した。最も被害が大きかった場所のひとつがH-1フリーウェイのプナホウ出口付近で、午後1時50分ごろ雨水が車道に溜まり、大渋滞が引き起こされていると報告があった。
現場付近では、近隣の舗装工事のために側溝部分に布製フィルター(排水ブロック:土砂やごみなどの侵入を防ぐためのもの)が設置されており、そのために雨水が排水できず大規模な浸水が起きる事態となった。午後5時頃に到着した作業員が、50分ほどかけて布を切り開いて排水を行い、路面の砂利を処理した。DOTによると、既に渋滞が起きていたために、作業員の到着が遅れたという。
運輸局はまた、「ホノルル上空の大雨を予想していなかった」ことを認めて謝罪し、「嵐の準備のための基準値を調整する」と述べた。
同局によると、2016年にも、同様の排水ブロックによる浸水被害が起きていたという。通常、嵐などで大量の降水があるとわかっていれば、事前に業者に排水阻害物を撤去するよう連絡するが、2日(日)は天候状況を予想しておらず、対応が遅れた。DOTは今後、道路工事が行われていない時は、プナホウ出口付近の作業ゾーンから排水ブロックなどの備品を取り除くと述べている。なお、今回の浸水被害のために、今後3カ月以内に完成する予定の舗装工事の費用が5万ドル追加される見込みだという。
今回のH-1での浸水によって車に被害を受けた人は、州に損害賠償を請求することができる。詳細はこちら。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.4.4)