ワイキキなどの一部の都市部を除いて、ハワイには至るところに野生のニワトリが生息している。
一見のどかな風景ではあるが、騒音や糞尿は公衆衛生上好ましいものではないということで、現在州議会では野生のニワトリの数をコントロールする法案が審議されているとKHON2が伝えている。
カイルア在住のアルバー・ホーンヤクさんは「毎朝とても早い時間、まだ寝ている時に、突然ニワトリが大声で鳴くので、それからは眠れなくなってしまいます」と述べている。
同じくカイルアに住むジェリー・ウィルヘルミーさんは、近隣でニワトリの糞尿の被害が出ているという。
「私は被害にあっていないので、ニワトリが公園にいることを気にしませんが、他の地域では大きな問題になっているようです」
現在審議されている上院法案2195は、特に予算や詳細な計画は含まれていないものの、州として野生のニワトリの数をコントロールすべきというものだ。
要約すると、「人道的で費用面から見て経済的な方法を用いて、都市部、準都市部における野生のニワトリの数をコントロールする方法を開発する」という内容だ。
法案では5年間の試験運用を行い、各島では州農務局および国土自然資源局と協力をすることになっている。
農務局のモリス・アタ副局長は下院の財政委員会の審議会で次のように証言した。
「当局はこの法案に反対の意見を持っています。農務局は、野生のニワトリを管理したり探索したりするものではないということ、そして、野生のニワトリに対する苦情は各島で対応すべきであり、農務局の管理範囲ではないと考えています」
現在この法案は、上院審議会で3度、下院審議会で2度可決されており、今後も審議が続けられることになっている。
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写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2022.4.4)