【世界のこぼれ話】カンザス動物園から逃げたフラミンゴが17年後に発見 テキサス州
17年前に動物園から飛び去り、自由になったフラミンゴが、アメリカ中を旅しているとフォックス・ニュースが伝えている。
「ピンク・フロイド」というニックネームを持つこのフラミンゴは、3月初めにテキサス州カルフーン郡東部に位置する岬「ローズポイント」で目撃された。
テキサス州公園野生生物局が3月25日(金)にソーシャルメディアに投稿した情報によると、フラミンゴは、ポート・ラバカに近い岬のコックス・ベイの帯状の土地を歩いているところを目撃されたとのこと。
デービッド・フォアマンさんが、ピンク・フロイドが波の音をものともせず、海鳥の群れに混じって闊歩する様子を撮影している。
同局の職員はFacebookに、「ピンク・フロイドがまるで『月の裏側』から戻ってきたようだ。2005年にカンザス州の動物園から逃げ出した地元テキサスのフラミンゴで、数年前からテキサスの海岸で目撃されている」と投稿している。
同局の広報担当者はフォックス・ニュースに対し、生物学者や釣り人が2018年から毎年春にポート・ラバカ地区でピンク・フロイドを目撃していると語った。
AP通信によると、このフラミンゴに愛称がつく前、2004年にカンザス州ウィチタのセジウィック郡動物園に移されたときは、492号と呼ばれていたという。
2005年6月に動物園を襲った嵐で、ピンク・フロイドともう一羽のフラミンゴが囲いから逃げ出し、飛び去ったという。
もう一羽の方は目撃されていないが、ピンク・フロイドはウィスコンシン州、ルイジアナ州、テキサス州で複数回目撃されている。
広報担当者は、「フラミンゴを安全に飼育するために、飛べないように両翼の羽の部分を切り取ることが一般的です。このケースでは偶然、風の強い日に、まだ羽を切っていなかったため飛び立つことができたのです。すぐに回収しようとしましたがうまくいかず、その後、ひどくなった暴風雨の中で飛び立って南下し、今に至っています。セジウィック郡動物園では、このフラミンゴが野生での生活を楽しんでいることをうれしく思っているようです」と語った。
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.4.1)
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