30日(木)、サンセットビーチ・レクリエーションセンターで開催されたホノルル市主催の公聴会で、ノースショアの住民約20人がラニアケア・ビーチのハイウェイ再編計画について意見を述べたとKHON2が伝えている。
この公聴会は、州運輸省(HDOT)がカメハメハ・ハイウェイを陸上で再編成するための特別管理区域使用許可(SMA)と海岸線を後退させる変更許可を求めるために開かれた。このプロジェクトでは、ハイウェイの一部を現在の位置よりも90フィート(約27メートル)内陸で再編成し、路肩(芝生舗装)を追加し、新しい橋、ガードレール、街灯、ポハクロア・ウェイの車両制御ゲートを追加するとしている。また、現在のハイウェイは、数年前にサンセットビーチで行われたプロジェクトと同様に、自転車と歩行者のための道になる。
野生の海ガメが甲羅干しにやってくるラニアケア・ビーチは、旅行者の間では「海ガメビーチ」と呼ばれる観光スポットなっており、そのためこの周辺では交通渋滞が慢性化し、何十年もの間、地元住民から苦情や訴訟が引き起こされてきた。
また、ノースショアでは波による海岸線の侵食が深刻化している。冬季には高波がハイウェイに打ち寄せる問題が起こっており、HDOTはこの地域の再編成プロジェクトを何年も前から議論してきた。
2021年、歩行者の安全に対処し、交通渋滞を緩和するための一時的な解決策が実施された。専用駐車場とともに2つの横断歩道が追加され、車が高速道路に出入りするのを防ぐため駐車エリアに沿ってバリアが設置された。
しかしなお、公聴会では、歩行者が依然として信号無視をしているため、交通渋滞は解消されていないとの報告が住民から上がった。歩行者は道を渡る際に注意を払わず、車に轢かれそうになるという。住民のボブ・レイアヌさんは、「生活の質を重視する私たちにとって、渋滞で何時間も無駄にすることは不条理だ」と語り、またリンダ・ツェーさんは、「私のような高齢者にとって、この渋滞は耐え難く、医師の受診や生活に必要な外出が不可能になりつつある」と語った。
DOTは、早ければ2023年5月に業者への告知を開始し、2025年までに再編プロジェクトを完了することを望んでいる。また、工事期間中にラニアケアで駐車が許可されるかどうかは業者次第であると述べている。なお、SMAは今後、市議会の承認に移り、再度公聴会が予定されている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.3.31)