連邦運輸局 (FTA) の職員が今週オアフ島を訪れ、建設中の鉄道計画の縮小 (20マイルを18.75マイル、21駅を19駅)、およびその予算98億ドル (約1兆1900億円) について質問しているとホノルル・スター・アドバタイザーが報じている。
更新された「リカバリー・プラン」は、ホノルル高速輸送公社 (HART) の理事会と市議会で承認された後、6月30日の期限までに連邦運輸局に提出されなければならない。この厳しい期限に、ハイディ・ツネヨシ議員は、議会が想定する質問に対する答えをすべて聞くことができないのではと懸念している。
同氏は、「リカバリー・プランができたら、委員会を経て、議会で採択されなければならない。時間がない。しかも偶然にも、6月30日に市の予算を確定させなければならない時期に、この話が出てきた。私にとっても、納税者にとっても、大きな関心事だ。基本的に最初からこのような流れで、情報が入ってこない。それが続いている。これは本当に透明性が必要なことなのに」と語った。
新たなプランが作成中にもかかわらずFTA職員の訪問があるのは、「6月30日に単に何かを投げ渡すだけでなく、彼らに実際に見てもらいたいからだ」と、HARTのCEOで専務理事のロリ・カヒキナ氏は、ホノルル・スター・アドバタイザー紙に語った。
FTAは、プロジェクト管理監督コンサルタントとともに、「リスク・リフレッシュ」と呼ばれるプロセスで、できるだけ多くの変数を検討するという。
パンデミックによるインフレコスト、ロシア・ウクライナ戦争の影響、請負業者の数は十分か、従業員の数はどうかなど、考えられるリスクをすべて洗い出す。
「HARTはできる限りのことをやったのか? これについて考えたか? あれは考えたのか? といった疑問が出てくるでしょうが、我々は、FTAからのすべてのフィードバックを歓迎します」とカヒキナ氏は述べた。
そしてその答えは、建設予算や完成までのスケジュールにも影響することになる。
リスク・リフレッシュの結果は4月中旬まで出ないというが、FTAの担当者は「非常に厳しい期限であることは承知している」と話している。
当初の鉄道計画では、東カポレイからアラモアナセンターまでの20マイル、21駅のルートが予定されていた。費用は111億ドル (約1兆3500億円) と見積もられ、13億ドル (約1590億円) の赤字で、市議会が12月に3%の郡宿泊 (TAT) を新たに承認しても、その穴埋めはできない状態だった。このTATで得られる収入の約33%が鉄道に充てられることになる。
今月初め、ワシントンD.C.で行われたFTA関係者との対面会議では、この新計画を支持する意見は出なかった。しかし、6月30日の提出期限を守るようFTAに念を押された、とカヒキナ氏は語った。
リック・ブランジアーディ市長は先週、スター・アドバタイザーのライブストリーム番組「スポットライト・ハワイ」で、この新しい構想では2029年5月までに工事を終了することになると述べた。
同氏は、「もし承認されれば、2億5千万ドル (約305億円) の連邦資金が2年ごとに交付され、その後、残りの2億4400万ドルが支給され、市の資金調達コストが削減される」と述べた。
しかし、この鉄道路線はアラモアナセンターやハワイ大学 (UH) まで延びるかもしれず、カポレイのカ・マカナ・アリイ・ショッピングセンターに新しい駅ができる可能性さえある。
人々が鉄道に乗るようになったら、他の自治体と同様に、多くのポジティブな意見が飛び交い、「いつ私の地域に来るの、いつUHまで通るの」と言われるようになることを期待している、とカヒキナ氏は述べた。
シェアする
写真: Eric Broder Van Dyke / Shutterstock.com
(日刊サン 2022.3.31)