ホームレス問題、社会福祉専門家による対応が必要
スーザン・バラードホノルル警察署長は、今月、ホノルル警察委員会の会議で、ホームレスの精神疾患や薬物乱用の問題について、警察官ではなく社会福祉の専門家が個人的に対応する必要があると述べたとホノルル・スター・アドバタイザーが報じている。
リック・ブランジャルディ市長を交えた同会議では、警察官の残業を減らすことや役員不足への対処のほか、問題を抱えるホームレスに対して専門家が電話で対応する部門の設置についての話し合いが行われた。
バラード警察署長は、警察署内にホームレス問題に対応する部門を新しく設置するよりも、社会福祉が電話でホームレスに対応することを提案している。バラード所長は「H P D(ホノルル警察署)は現在人員不足の状態にあり、2月8日の時点で300人以上が欠員している。新しい部門の設置は事実上不可能だ」と説明した。また、新型コロナの影響による収入減で、H P Dは現在、2021年度予算案の3億1,200万ドルよりも1,200万ドル少ない予算を計上している。
警察委員会メンバー、ダグ・チン氏率いる副委員会は、ホームレスに対応する新部門を設置する場合、警察官及び、精神疾患や薬物問題を抱える人に対応する訓練を受けた精神科医や心理学者で組織されると説明。「これにより、一般的な犯罪やその他の重要な任務の調査、対応を担う警察官が補充される可能性がある」と述べた。
(日刊サン 2021.03.29)
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