ウサギは可愛い小動物だが、街の中にウサギが溢れるような状況は喜ばしいものではない。
全ての始まりは2021年11月に起こった。
フロリダ州オーランドのダウンタウンから東へ5マイル(およそ8キロ)にあるアザレア・パークという街で、ある家の裏庭から3匹のウサギが逃げ出した。
ウサギは繁殖を続け、4ヶ月後の今、街のあらゆるところにウサギがいるという状態になってしまったのだ。
街の人々は、あまりにも急激に増え続けるウサギに頭を抱えている、とフォックス・ニュースが伝えている。
「街の3区画の中に50匹以上のウサギがいて、さらに妊娠しているものもたくさん見ました」
ウサギは、出産を終えた当日でも次の妊娠が可能で、妊娠期間は28日から35日。
要するに1年に12回の出産が可能で、生まれた個体は12週で大人になる。
放っておけば繁殖し続けてしまうため、なるべく早い対応が必要だ。
街からの依頼でウサギ保護団体が状況の改善のために活動を開始し、3月21日の時点で80匹のウサギを保護したという。
この団体では、引き取ってくれる家庭にそれらのウサギを引き渡しているが、それだけでは全てを保護することはできない。
団体では、地域コミュニティーと連携して、ウサギを保護するシェルター建設のために募金活動を行っている。
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.3.28)
シェアする