オアフ島カイムキにある猫カフェに夜間に強盗が押し入り、レジの引き出しごと現金を奪う事件が発生したとKHON2が伝えている。
被害に遭ったのは「ポポキ+ティー・キャット・カフェ」で、22日(水)の深夜に2人組の強盗が犯行に及ぶ様子がビデオカメラに映し出されている。
オーナーのリバティ・ペラルタさんは、「犯人はカウンター越しに手を伸ばし、キャッシュボックスをつかみ、10秒から20秒であっという間に出ていった。ビデオカメラの映像を見ている時、かなり感覚が麻痺して放心状態になってしまった。たくさんのことが、本当に一瞬で起こった」と語っている。
猫カフェの隣にあるペットショップ「ザ・パブリック・ペット」の店長のステファニー・ミキさんは、翌23日(木)に出勤し、壊されたドアを見てショックを受けたという。「猫カフェなのにこんなことが起こるなんて、本当に悲しい。店内にはかわいい猫たちが寝ていて、くつろいでいて、里親募集中なのに。邪魔しないほしい!」
強盗の被害には遭ったものの、猫に危害が加えられることはなかった。店内では二重扉システムが採用されており、猫たちがいるスペースへ行くには、店の入り口を入ってから、さらに2つのドアを通る必要がある。「二重扉はメインドアから猫が逃げないようにするため。猫たちは何が起こっているのか不思議がっていたが、全員無事で元気だ」とペラルタさんはコメントしている。
ホノルル警察は3月23日(木)、捜査を開始したが、現時点ではまだ逮捕には至っていない。
ホノルル警察のウェブサイト「クライム・マッピング」によると、カイムキのワイアラエ・アベニュー付近で少なくとも7件の事件が発生しており、そのうちの数件は窃盗事件だ。
カイムキ地区のコミュニティ団体「キープ・イット・カイムキ」の主要メンバーであり、自身もカイムキでブティックやカフェを営むサマー・シイギさんは、防犯カメラやアラームを設置し、現金を夜間店内に置かないことが、ビジネスの安全にとって重要であると述べている。「事件を隠すのではなく、スタッフに伝え、この地域で起こっていることにみんなで目を光らせることが大切だ」
なお、被害に遭った猫カフェでは、破損による修理におよそ1500ドルかかる見込みで、営業は通常どおり行うものの、新しいレジの引き出しが来るまではカード支払いのみで対応するという。
ペラルタさんは、「今、私たちをサポートする一番の方法は、猫たちに会いに店に来てくれること。それで、私たちは猫たちの面倒を見ることができる」と語っている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.3.24)