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【ハワイニュース】中絶の権利と医療従事者を保護する法律が成立

ジョシュ・グリーン知事は22日(水)、中絶の権利および中絶を行う医療従事者を保護する新法に署名した。これによって、ハワイでは州内の住民や医療従事者だけでなく、現在中絶を禁止している州の女性および医療従事者がハワイを訪れる際にも、彼らを保護することが合法化されるとホノルル・スター・アドバタイザーが報じている。

「私は医師だ。女性には中絶を選択する権利がある。この法案が意味するのは、我々が女性をサポートするということだ」と、娘を持つ父親でもあるグリーン氏は、ファーストレディのジェイミー・グリーン氏と手を取り合いながら語った。

上院保健福祉委員会議長である州上院議員のジョイ・A・サン・ブエナベンチュラ氏は、ハワイを訪れる女性や、現在中絶を禁止している州の医療従事者に対し、「エ・コモ・マイ(ようこそ)。ハワイはあなた方を歓迎する。今日、ハワイは医療提供者の側に立つことを示した」と述べた。

中絶手術を禁止している州の住民に施術したハワイの医療従事者に対する刑事告発の可能性について、ハワイの対応を問われたグリーン知事は、「否応なしに拒絶する」と回答した。

州議会議事堂の知事オフィスの外では、中絶反対派の一団が、知事の署名に際しデモを行った。

なお、今回知事が署名した中絶保護法は第2法(Act2)にあたり、同時に、刑事被告人の告発方法に関して40年来の慣習に立ち返ることを認める第1法(Act1)にも署名が施された。

両法案が上下両院で可決されたのは、9月にハワイ州最高裁がいわゆる「オブレロ判決」を下し、被告の重大犯罪の起訴方法が覆されたこと、また6月に連邦最高裁が「ドブス対ジャクソン判決」で、1973年「ロー対ウェイド」で確保された女性の中絶権利の保障を覆したことへの対応が急務であったためだ。

グリーン氏は、隙間がないほど多くの上下両院の議員に囲まれながら2つの法案に署名をし、議員らは知事に拍手を送った。

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写真:Shutterstock.com

 

(日刊サン 2023.3.23)

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