3月18日(金曜日)深夜にタンタラスの丘で起こった射殺事件の詳細についてハワイ・ニュース・ナウが次のように伝えている。
容疑者のナイノア・ダモン(19歳)はすでに第2級殺人容疑で逮捕されており、100万ドルの保釈金が設定され拘置されている。
ダモン容疑者は当日、強盗目的でタンタラスの丘へ行ったが、そこに集まっていたグループの中には、自身の元恋人を含め数人の顔見知りがいたようだ。
目撃者によると、ダモンは首に赤いバンダナを巻き、黒いスキーマスクをかぶって現場に現れたという。
容疑者の顔はマスクで見えなかったが、その場にいたグループの人々は、右手にあるイレズミ(タトゥー)とその他の特徴から、その男性がダモンだとわかったと述べている。
ダモン容疑者は人々に銃を向けて動かないように伝え、中のひとりの18歳男性に金のチェーンネックレスを渡すよう要求した。
その時、グループにいたハアヘオ・カロナさん(セント・ルイス高校4年生)が強盗行為を止めようとして、所有していた自分の銃を発砲したため、ダモン容疑者も撃ち返した。
同容疑者が発砲した弾丸がカロナさんの腹部に命中し、カロナさんはすぐにその場にいた人の車で病院に運ばれたが、その後死亡した。
ダモン容疑者はその場から逃走したが、翌日午後にワヒアワ警察署に自首した。
同容疑者の母親と義父はともに警察官だという。
ビクター・バッケ弁護士は「殺人罪は非常に重く、有罪となれば『仮出所の可能性のある終身刑』となる場合もあります。ダモン容疑者の場合、弁護士は自己防衛を主張することになるでしょう。容疑者はすでに証人たちに銃を向けていましたが、それでも自己防衛の権利があります。ただし、自身が強盗をしようとしていて自己防衛を主張することになるわけですから、陪審員たちがどれだけそれを受け入れるかどうかという問題になります」と述べている。
ダモン容疑者は3月30日に開かれる事前審議に出廷することになっている。
オアフ島では1カ月半の間に4人の人々が銃で撃たれて亡くなっており、これらの犯罪に使用された銃がどこからきたものなのかという疑問の声が市民から上がっている。
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写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2022.3.23)