【世界のこぼれ話】自宅プールで違法飼育されていたワニを保護 ニューヨーク州
ニューヨーク州北部の一般家庭で違法に飼育され体の弱ったワニが押収されたと州当局が発表した。
AP通信によると、環境保護警察官は、13日(水)、ニューヨーク州バッファローの南に位置するハンブルグの家屋から、750ポンド(約340キロ)、体長11フィート(約3.4メートル)のワニを押収した。州環境保全局(DEC)によると、この家の所有者は30歳のワニのために増築し、プールを設置し、子どもを含む人々がワニと一緒に水に入れるようにしていたという。
DECの発表によると、このワニは両目が失明し、脊椎に合併症があることがわかっており、認可を受けた飼育者のもとに送られ永続的な保護が受けられる場所が見つかるまで、そこで飼育されることになっている。
ワニの飼い主であるトニー・カバラーロ氏のワニ飼育許可は2021年に失効しており、州は、ワニの飼育場所が安全基準を満たしていないと判断した。DECの声明によると、「飼い主が公衆に深刻な危険を及ぼしている程度」を把握した警官により、ワニの押収が行われたという。
カバラーロ氏は、AP通信に対し、同氏が所有するワニ「アルバート」は1990年代から一緒に暮らしており、アルバートの返還のために闘うという決意をみせた。同氏は、ワニを自分の子どものように扱い、誰かを危険にさらしたことはないとし、「私は危険人物ではないし、人々を危険にさらすこともしていない」と語った。
なお、州の環境当局は、現時点で、この件に関して告発するかどうか決定はしていない。
ニューヨーク州では、2023年2月にブルックリンのプロスペクト・パーク湖で不活発な4フィート(約1.2メートル)のワニが発見されており、DECは捨てられたペットであった可能性が高いと見ている。
画像:Shutterstock.com
(日刊サン 2024.3.18)
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